売上に対する考え方 ~店長のための○○ #3 

こんにちは、店長の力になりたいARIKAです。

店舗で働いている店長であれば、日々「売上」という名の数字に追われているのではないでしょうか。

私も経験が浅いころは、毎日のように売上とにらめっこしながら一喜一憂していました。

実際、上司からは売上が良い・悪いをベースにした話がほとんどでしたし、売上が悪い時は上司からの電話が鳴るとビクビクしながら出ていたのを思い出します。

それから色々な経験を積んで多少なりとも気持ちに余裕が出てくると、徐々に売上に対する考え方が変わってきました。

そこで、今回はそれを簡単にですが、3つ紹介していきます。

グラフ

・年間や月間のTOTALで考える

そもそも、店長個人としては、どうしても日々の売上が気になってしまうものです。

でも、会社としては、月間や年間の売上がいくらなのかが重要なのが基本です。まずは、それをしっかり頭に入れておく必要があります。

「そんなことわかってるよ」という方も多いと思います。頭では理解していても、日々の売上を見て心が揺れてしまうという経験もあるのではないでしょうか。

その心の揺れをしっかり抑えることができるかがTOTALで考えているかに繋がっていると思っています。

私も頭では理解していても、結局日々の売上で一喜一憂していました。正直ベテランになってからも、日々の売上で心が揺らされることはありました。でも、それを極力抑える努力はしていました。

私が心の揺れを抑えるためにやっていたのは、以下の3つです。

売上が悪かった日に反省しすぎない

明日や翌週のことを考える

月末までの推移予測の見直しをする

悪かったことの反省はもちろん必要な事ですが、過度な反省は心をマイナスの方向に持っていくので良くないです。反省しすぎるくらいなら、未来に目を向けた方がよっぽどプラスになります。なので、明日や翌週どうするかを考え、それを踏まえて月間の目標値に対しての推移予測を修正します。

これを癖付けるだけでも、心の揺れがだいぶ抑えられます。

あとは、お風呂に入って、ご飯を食べて、ぐっすり寝れば万事OKです。

・前年のことは考えない

前年のことを考えないなんてありえない、とご指摘を受けそうですが、ここで言う前年とは「前年売上」という意味ではなく、「前年の中身」のことです。中身とは、何がどれくらい在庫があった、何がどれくらい売れていた、どんなイベントをやっていた、などのいわゆる「今年と違う点」のことです。

あくまでも気にするのは、前年の売上という数字のみです。たいていはその数字をもとに予算が設定されていると思うので、予算を取ろうと思ったら、前年の数字は気にせざるを得ません。

ここで良くありがちなことが、売上の数字以上に中身の方に目が向いてしまうことです。

そして、その状態になると、たいてい同じ言い訳が湧いてきます。

「前年は今年ないあの商品がこれくらい売れていて、、、前年はこの期間にSALEがあって、、、今年は在庫が少なくて、、、」

前年のデータを分析してますと言いながら、結局言い訳を考えていることが多いです。

こうなってしまうくらいなら、中身のことは一切考えない方が良いと私は思っています。

本当に考えるべきは、

今年何をどれくらい・どのように売ったら、前年の売上数値を上回れるのか!です。

過去を分析する時間よりも、現在の分析と未来の予測に時間を割くべきだと思います。

・日割りの売上には幅を持たせる

最後に、やっぱり何だかんだで気になってしまうに日々の売上に関してもお話しておきましょう。

私の場合は、日々の売上は、常にある程度の幅を持たせた上で、受け入れる準備をしています。

ここで言う幅とは、ザックリ3段階で考えるというものです。

例えば、その日の売上目標が10万円だったとします。

そうすると、15万をベター10万をグッド7万をまずまず

みたいな感じで、実際に可能性のある範囲内で上ブレの目安と最低ラインを設定します。

ここでのポイントは最低ラインの設定の仕方です。これは低すぎても良くないので、スタッフも納得いくようなリアルなラインに設定します。お客様が少なくても、最低これくらいは取れるだろう・取りたい、といった具合で絶妙に調整しながら決めていきます。

そして、あくまで最低ラインは「悪い」ではなくて、「まずまず」であることです。悪くはないという絶妙なラインを設定します。

こうしておくことで、仮に目標値を下回ったとしても、「まずまず」以上が取れていれば、心の揺れを最低限で抑えられます。ただし、「まずまず」すらも下回った時には、必死になって早急に改善策を考えなければいけません。

 

以上、簡単にでしたが、いかがだったでしょうか。

売上は最も大事なもののひとつですが、考え方や捉え方を間違うと頭や身体より先に心がやられてしまうことが多いです。自分なりの考え方を明確に持って、心が安定した