できるのにやらないのが一番評価を落とす~店長のための○○#11

店長の力になりたいARIKAです。

スタッフの成長を促すことは店長の最も大事な仕事のひとつです。いわゆるワンマン店長で、店長が様々な仕事をひたすらこなすことで、売上を取っていくというのも一つの形だとは思います。しかし、大抵の場合は、スタッフの力を借りながら、かつ、自分の後継者を育てながら、という形だと思います。要は、店長自身がどれだけハイパフォーマーだとしても、いつかはその店からいなくなるので、その後も数字を取り続けるためであり、まだ店にいる間でも、店長の休みが1/3近くはあるため、その日の売上は店長以外のスタッフの力にかかってくるからです。

  

「できない」と「やれない」

教えてないことはできない、知らないことはできない。これは部下にとっては当然の主張だと思います。見て盗め、自分で調べろ、と私も良く言われました。これもわからないではないですし、必要でもあると思っています。しかし、あくまで最初の段階では、まず教えるなり、答えを示してからやらせる方が良いと考えています。その方が、やる側は圧倒的にやりやすいからです。少なくとも私はやりやすいです。そして、まず1例でもわかっていれば、やれないということが少なくなるとも思っています。

「できない」のは、上司の責任であり、ティーチングをする。

「やれない」のは、部下のマインドやメンタルの問題なので、コーチングをする。

「やれない」と「やらない」

1文字違いなので、一見どちらでも大差ないようにも見えますが、もちろん雲泥の差があります。

「やれない」のは、やりたい気持ちがあるのに何らかの理由があって、やるに至れないこと。

「やらない」のは、そもそもやろうという気持ちがない、またはその気持ちが見えない状態のこと。

ということは、

「やらない」のは、「やろう」という気持ちにさせるところから。

「できる」のに「やらない」

ここまでを踏まえて、「できるのにやらない」と聞くとどうでしょうか。

そうです、評価される立場であれば、これが最悪の状態になります。

「できる」ということは、その仕事の実行能力がある状態です。その上で、「やらない」ということは、自らの能力を使わないという状態です。

基本的にそんな人間を評価する上司はいません。極まれに、敢えてそうした、というパターンもなくはないですが(相当なイレギュラーパターンです)。仮に結果が同じであったとしても、できないなりにやってみたが数字に繋がらなかった、ならば、まだ評価のしようもあります。しかも、この場合は上司にも責任があるので、私であれば、自分も反省しつつ一定の評価をします。

と、ここまで部下への指導を例にあげてきましたが、店長もまた然りです。

店長の評価は売上を軸とした数値結果がほとんどだと思いますが、数値以外の評価はこういった部分から派生していることが多いです。

自分が「できる」ことは常にしっかりやっていくこと。

「やらない」のか「やれない」のかを常に明確にしておくこと。

特に「やらない」場合には言い訳ではない、上司が納得いく理由が必要です。

組織の中で働いているならば、評価はつきものです。無駄に悪い評価をもらわないように日々意識していきましょう。