リーダーシップとはスキルのことではない⁈~店長のための○○ #7
店長の力になりたいARIKAです。
リーダーシップ、店長であれば絶対に避けては通れないワードでしょう。
しかし、最も体現が難しいもののひとつでもあると思います。
それは、リーダーシップの解釈が様々であり、どれが正解ということもなく、特に最近はひと昔前よりもさらに解釈の幅が広がっているので、そもそもの解釈がしづらい=自分に落とし込み難い、という理由あるでしょう。
今回もあくまでも、世の中に様々な解釈があるうちのひとつ。
私の経験上、最も心に刺さったリーダーシップの解釈を紹介します。
・リーダーシップ=始動力(しどうりょく)
一般的には、「しどうりょく」と言ったら「指導力」でしょう。そして、この「指導力」もリーダーシップの重要な要素のひとつだと私も思います。
しかし、今回は「始動力」。
簡単に言うと、読んで字の如く、始めに動く力。始めるために動き出す力。というような意味です。
つまり、リーダーとは、チームのみんなが動き始めるキッカケを作る人、または、そのキッカケになる行動を起こす人。という解釈から、
リーダーシップとは、チームのみんなが動き始めるキッカケを作る力、または、そのキッカケになる行動を起こす力、ということになります。
これは、一般的に良く言われる、リーダーシップとは、チームを引っ張っていくこと、また、その引っ張ていく力のことである。
というのと、似てはいますが、全くの別物です。
・誰でもリーダーになれる
私のイメージとしては、前者は、あくまでキッカケ作りであり、出だしてしまえば、あとはチームにお任せ、チームが勝手に結果を出すような行動をしてくれる、というイメージ。
一方の後者は、最初から最後までリーダーがずっと引っ張り続けてるイメージ。
正直、私は後者は無理だなーと思ってしまうタイプです。小さいころから、みんなの先頭に立って行くぞーというタイプではなかったからです。なので、私はリーダーとかは向いてないだろうと思っていました。
しかし、時代が進んでいくと、引っ張るリーダーだけでなく、徐々に「支えるリーダー」というのが台頭してきます。所謂、縁の下の力持ちのようなリーダーの在り方が認められてきたわけです。
世間でも、これの出現により、自分もリーダーできそうと思えた人がたくさんいたと思います。
私もその中の一人です。これなら自分でもできそう、むしろ今やっているのがそうじゃないか、と思いました。それまでは、自分はリーダーに向いていないのにと、多少なりとも引け目を感じながら店長をしていたのが、自信を持ってやっていいんだ、と思えました。
しかし、しばらくしてから、これにはある落とし穴があることに気付きます。
・必要なのは、未来を指し示すこと
組織に属しているのであれば、基本方針は会社が決めているので、それを指針として、チームの下支えをしながらやっていく、という形でもとくには問題はありません。ところが、経験を積み、自分なりの考え方というものがついてくると、絶対的に必要になることがあります。
それは、自分の考えをチーム全体に指し示し、さらに自らがその行動を率先して行う
ということです。結局のところ、人に伝えるには、言わないと伝わらない。人がわかるには、行動による視覚情報が重要。支えるリーダーは、あくまでも進む方向と行動が決まっているのが前提です。
それがない場合や、変わる場合には、チームに伝えてわかってもらう必要があります。
それをすることが、リーダーの役目であり、それこそがリーダーシップであるということです。
重要なのは、これは何か特別はスキルではないということです。誰でもできます。
未来を指さし、自らが一歩を踏み出すための、ほんの少しの勇気さえあれば。