店長の覚悟の3か条 ~店長のための○○ #1 

店長の力になりたいARIKAです。

店長に初めてなった時、未知の不安もありながらも、良しやってやるぞ、と気合入れて臨んだ結果の空回り、、、というのが私の苦い思い出です。

当時は若かったこともありますが、今になって思い返すと本当に何も考えずに只々気持ちだけでやっていたな~とつくづく思います。

店長として必要な様々なスキルはもちろんですが、1番足りなかったのは、

断固たる決意・信念

今回はそれを「覚悟」と呼んで、私がある程度の経験を積んでからこれだと思ったものを紹介させていただこうと思います。

1.責任を負う覚悟

「店で起こるすべてのネガティブは自分(店長)のせい、

店で起こるすべてのポジティブはスタッフたちのおかげ」

誰でもせっかく店長になったのであれば成果を出したいじゃないですか。そして、もちろんそれが仕事の優先順位として1番なのは間違いないと思います。

でも、そこに大きな落とし穴があるんです。仮に何かしらの成果が出たとして、大抵は自分の手柄にしたいわけです。自分が店長として頑張ったから数字が上がりました、あれやりました、これやりましたって上司に言いたいんです。私ももれなくそのタイプでした。

でも実際はお店って自分ひとりで運営してるわけではないですし、自分も頑張ってるけどスタッフの方々も当然頑張ってます。場合によっては、私は店長よりやってます!って方もいるかもしれませんし、見えないところで頑張ってくれている方もいるかもしれません。

それらを無視して自分の自分だけの手柄は虫が良すぎますよね。

一緒に働いてくれている仲間がいてこその成果、これが紛れもない事実です。

これって、頭では理解していても、心の底からいつも思っているかと言われると私自身もそうでしたが、実際なかなか難しいと思います。ただ、私は幸いなことにあるキッカケがあって心の底から、常に(実際はまだ8割くらいですかね)、仲間がいてこそと思えるようになりました。

私は基本的にルールでガチガチに管理するタイプの店長でした。ある時、社内で1番売り上げの低い店舗に転勤することになりました。しかも私が着任した時点でスタッフは新人スタッフのみ、正直すぐに売上げを上げるのは難しい状況でした。

でも、この状況が逆に私の凝り固まった思考を変える良い機会になりました。どうせこの状況なら、ルールなしで自分の好きなようにやってみようという開き直り的な発想から始まりましたが、これが良かったんです。ルールがないので、スタッフには仕事を教えたり任せたりをそこまでガチガチにやらず、むしろ新天地ということもあり、スタッフとの会話の時間を多く作るようにだけしてました。

しばらくすると、新人のスタッフたちは教えてないことも見様見真似でやってくれるようになったんです。新人なので当然拙い部分が多いですが、それを私がフォローする。できるようになる、別の仕事もやり始める、フォローする、という循環ができてルールで固めていた頃より断然スタッフの成長が早く、何よりスタッフが楽しそうにしてくれてたんです。

数か月が経ったころ、売上げが劇的に上がり始めました。もちろん、そのスタッフたちの頑張りのおかげです(私はスタッフたちと会話を楽しんでただけなので)。

そして私は思います、彼らのミスをルールに沿ってないからと指摘するのではなく、なるべく消してあげるだけでいいんだと、それが店長の仕事なんだと。

それ以来、私は新人スタッフや新天地での挨拶で必ずこう言うことにしました。

「売上げが悪くても、あなたがどんなミスをしても、責任は全部私が取るから気楽に楽しく伸び伸びと仕事していきましょう」

これを思えるようになると、自然と何かしら店で成果が出た時には、スタッフのみんなのおかげだと思えるようになります。そしてスタッフの良いところが目に付くようになります。それがまた次のいい循環を生んでいくことに繋がります。

 

2.売上を取る覚悟 

「常に目標・目的を持ち続け、それをブラさないこと」

物凄く当たり前のこと言ってますが、ここでのポイントは「ブラさない」というところです。

店舗運営をしていると必ずついて回るのが売上げです。数字というのは理解しやすいが故に、頭がその影響をとても受けやすく、それによって一喜一憂しがちです。この一喜一憂が「ブレる」原因であり、さらに店長の一喜一憂はスタッフにとてつもない悪影響を及ぼします。私も売上げを見ながら日々一喜一憂してきました。

そうならない為に、私は売上げ以外の行動目標やその業務をする目的を常に考えるようにしました。自分がどのように考え、どのように行動したのか、あくまでもその結果が売上げとして数値化される、という認識でいます。もちろん、分析するためのデータとしての数字は大事ですが、これは次の行動目標を立てるための準備なので、これによって一喜一憂することはありません。

行動 ➡ 結果 ➡ 分析 ➡ 行動 ➡ 結果 ➡ 分析 ・・・

私はこの循環を崩さないようにして今も「ブラさず」売上げと向き合えています。

 

3.変化を受け入れる覚悟 

「思いついたことは全てやる、

すぐやる」

私はとても面倒くさがり屋です。はしょるの大好き、効率化大好き、これは時間かかるから明日やろうも思いがち、、、良くないですね。性格なのである程度は仕方ないと思っているのですが、仕事には少なからず支障が出ることありです。

ヒトは基本的には現状維持バイアスがかかるため、変化を受け入れにくいものです。でも、変化を受け入れ、実際に変化をしていかなければ特に大人は成長できません。

なので、私は仕事上アイデアが思いついてしまったならば、面倒だとわかっても必ず実行するようにしました。そして、前述のとおり後回しにする癖もあるので、それをできる分だけでもその日のうちにやるようにもしました。

まだまだ100%とは言えませんが、常々心がけて

「それ今やらなくていいのか?」

と自問自答するようにしています。

 

と、私の考える「店長の覚悟の3か条」を紹介させていただきましたが、店長のみなさんはどんな覚悟を持って仕事をされていますか、またこれから店長になろうと思っているみなさんには少しでも何かのキッカケにしていただければと思います。